読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ADHDはノートを一冊にまとめてはいけない

よく、ノートは一冊にまとめなさい、という言葉を聞く。



50万人が支持したノート術
「ノート1冊方式」が一番使える3つの理由
http://diamond.jp/articles/-/45251

曰く、
「簡単」「続く」「自由」という3つのメリット
があるとのこと。

ADHDマルチタスクが苦手なので、一冊にまとめるというのは魅力的に映る。


■一冊にするメリットらしきもの

確かにスケジュールも思い付きも仕事メモも一冊に書くのは「簡単」だ。

スケジュールやタスクやアイデアや転職活動メモや読書メモなど、分けるのは出し入れが面倒だし、ノートを忘れたら行き詰まるので、面倒で続けるのは大変そうだ。一冊なら「続き」そうだ。

白紙ノート一冊に自由に書けば、スケジュール帳の枠に合わせる必要もない。何を書いても良いなら落書きもOKだ。確かに「自由」だ。


しかし上記メリットを知った上でも、あえてADHD者はノートを一冊にまとめるべきでは無いと考える。

なぜなら致命的な落とし穴が潜んでいるからだ。


■一冊にするデメリット

「簡単」だということは、簡単ゆえに何でも書いてしまい情報が氾濫する。
過剰な情報はADHD者はパニックになる恐れがある。大量の情報の前で、再び読み返すことも苦痛だろう。


「続く」ということは、何も考えず書くからであるが、ノートの「目的」が「続けること」自体になる恐れがある。
ノートを書くのは続けることが目的ではないだろう。
ノートを書くことにより何か、情報が整理される、忘れたら困ることを残す、など何かしらの「効果」が目的ではないか。続けることは効果ではない。続けることで、文章を書くことが得意になるという効果が有るかもしれないが、それはたまたまの結果であって、約束された効果ではない。
ADHDは長期計画が苦手なので、「続けてる!」という短期的な達成感や成功報酬が目的になりかねない。



「自由」ということは、情報が乱雑になる。後で見返した時、仕事のタスクと、買い物リストと将来の夢混在していては、もし仕事の過去のメモを探すときに、仕事以外も読むはめになる。1ページで足りる情報が何ページにも渡って分散されていては、検索性が低すぎる。
ADHDの場合衝動的だったりするから、目に入った目的以外の情報が気になってしまう。仕事メモを探してるはずが、映画リストを目にして、いつの間にか映画のことをネットで調べ始める可能性がある。



■ノートは分散しよう

だから、ADHDはノートを分散すべきだ。
それも徹底的に分散すべきだ。

仕事ノートは仕事以外のことは書かない。
プロジェクトが変わったら、また新しいノートを作ろう。
Bプロジェクトのことを見返したいのに、Aプロジェクト、Cプロジェクトが入っていては、すぐにたどり着けない。Bプロジェクトは58ページから73ページにあるというのは悪夢だ。一冊に分けておけば1ページ目から最後まで全て該当プロジェクトの情報だけだ。


プライベートなら、例えば見たい映画リストを作りたいなら、見たい映画リスト専用のノートを一冊作るのだ。
家事チェックリストも別に一冊用意する。
旅行計画も一冊用意する。20ページ位の安いノートで良い。不要になれば捨てれば良いし、いつか見返したいならどこか奥深くに保管しておけば良い。

転職活動をするならまた専用のノートを用意する。
気になる企業があれば年収や業務内容など書く。1ページには1企業の情報だけ書けば、後で追記も可能だ。


■分類しにくいメモは「とりあえずノート」に書こう

何に分類すれば良いのか分からないけど、残しておきたいこともある。それは何に分類したら良いか分からないこと専用の「とりあえずノート」に書けば良い。
分類先が思い付いたら、そちらに転記するか、ページを糊で貼り付ければいい。

思い付いたアイデアもそのノートに書くことになるだろう。
思い付きが、何かしらの目的を持った時、しかるべきノートを用意すればいい。何か不労所得が欲しい、という漠然としたアイデアは「とりあえずノート」に書いておき、それがより具体的な「投資」などの名前が付いたときこそ、投資ノートを作る時だ。


まとめよう。

「簡単」「続く」「自由」という3つのメリットは
「とりあえずノート」に任せよう。
そのノートは目的がないノートだから一時避難所だ。

ノートに「目的」を持たせるためにノートは分けよう。
ADHDマルチタスクが苦手なんだから、タスクをカオスにしてはいけない。
タスクをノート毎に分けることで、ノート一冊に入っている情報はシングルタスクになる。

ノートを見ているときは、たった1つのタスクに集中できる。

まずは、初めは「とりあえずノート」と「仕事ノート」と「プライベートのタスクノート」を用意しよう。
それだけでもマルチタスクの重荷が軽減される。

スケジュールに関しては、月間スケジュール帳が一冊あれば普通は十分だろう。

仕事とプライベートのスケジュールを分けるべきかどうか、という悩みをよく目にするが、月間スケジュールは一冊にまとめるべきだろう。

1日の中のスケジュールは、仕事とプライベートで分けても良い。

仕事の細かい時間刻み予定は仕事ノートに閉じてしまって良い。仕事の最中にプライベートのタスクが入ることは早々無いのだから。

一旦ここまで。